不動産投資を始めるにあたって、
区分マンションにするか?一棟のアパートにするか?
どっちがいいのか悩む人が多いではないでしょうか?
確かに。僕はどっちに向いているんだろう?
それぞれの良いところや悪いところを知りたいな。
当記事では「区分と1棟の良いところ悪いところ」を不動産初心者でも分かりやすくまとめてみました。
ぜひ読んで頂き、不動産投資を始めるきっかけに少しでもなれば幸いです。
区分vs1棟のそれぞれの特徴
不動産投資には大きく分けて、
・区分所有投資
・1棟投資
の2種類があります。
区分所有とは部屋単位で所有できるものです。
1つの建物の中で、それぞれの部屋ごとに異なる所有者がいる状態です。
これに対して、一棟投資とは、アパートやマンション全体を丸ごと購入する手法です。
それでは、まず区分所有投資について解説します。
区分所有投資の特徴
区分所有投資の特徴はコチラです。
✔︎コスト負担が少ない
✔︎管理が容易
✔︎流動性が高い
①コスト負担が少ない
アパートやマンションの物件をまるまる購入する場合と比べると、1部屋だけ購入する区分所有であれば、そこまで資金は必要ありません。
不動産経済研究所によると、新築分譲マンションの場合、
一戸当たりの平均価格は5,121万円です。
この平均価格はすべての間取りの平均額であり、1㎡あたりの平均単価は79.3万円です。
ワンルームマンションは(25㎡と仮定した場合)、全国の価格相場は約1,980万円になります。
一方、首都圏の価格相場は約2,600万円です。
新築と中古を含めると、大体数百万円~3,000万円台が相場の目安になります。
億単位の不動産と比べると、割安に感じるなー。
ただ首都圏やタワーマンションは1室でも億単位の部屋もあるけど、あくまで例外って思っていたほうがいいね。
②管理が容易
物件の管理は一部屋単位で良いので、手間がかかりません。
・不動産業者や管理運営会社への手数料も抑えられる。
・通常の修繕や退去時の原状回復のための費用も抑えられる。
・入居づけも、一室であればそれほど難しくはない
③流動性が高い
区分所有は部屋ごとに売買でき、売買価格も比較的安いので流動性が高いです。
立地場所など条件がよければすぐに買い手が見つかります。
部屋単位で売買できますので、投資戦略の出口である売却が比較的容易なことは、投資をするものにとって1番の魅力かもしれません。
1棟投資の特徴
1棟投資の特徴はコチラです。
✔︎空室リスクに強い
✔︎自由度が高い
①空室リスクに強い
不動産投資の1番のリスクと言われているのが、「空室リスク」です。
1部屋単位の区分所有であれば、空室リスクは0か100です。
それに比べて1棟は部屋が複数あることが特徴であり、部屋数が多ければ多いほど
一部屋が空室となっても、全体の部屋数が大きければ、空室率を下げることが可能です
ある程度リスクをコントロールできる点が良いところだね。
②自由度が高い
1棟投資では、建物の外観や共有部分のグレードアップ・家賃設定で競争力を増すことが可能です。
広く大きな視点で経営できるのは、利回りを上げる上でも大きなメリットです。
物件自体の競争力を上げれることは、リスク対策、利回りUPにもつながります。
区分vs1棟
それでは区分と1棟を比較してみましょう。
重視すべき点として代表的なものは、
✔︎売却価格
✔︎利回り
✔︎空室リスク
✔︎コスト
の4点です。
それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
売却価格
メリット | デメリット | |
区分所有投資 | 買い手が見つかりやすい | 売却価格を上げにくい |
1棟投資 | 売却価格を上げやすい | 買い手が見つかりにくい |
不動産投資は将来のことを見据え、売却する可能性も視野に入れる必要があります。
少しでも物件を高く売るには、競合と比べてどれだけ付加価値がつけられるかが大事です。
✔︎「1棟」は、「区分」と比べると建物の構造・リフォームなど物件自体の付加価値をつけやすい。
✔︎「区分」は、物件自体の付加価値がつけにくく、周辺の諸条件により価値が反映されやすい
売却価格が大きくなればなるほど、流動性が低くなるのが一般的です。
1棟は区分と比べると投資額が大きい為、買い手がつきにくい傾向があります。
売ることが前提の投資戦略であれば、1棟より区分の方が優位ではあります。
利回り
利回りは、投資したマンションの収益率を見るための重要な指標です。
区分の利回りの相場は、約3~5%で、最低ラインは約3%です。
一棟の利回りの相場は、約5〜15%です。最低ラインは区分は約3%、一棟は約5%です。
平均利回り | 最低ライン利回り | |
区分所有投資 | 3% | 3% |
1棟投資 | 8% | 5% |
空室率
メリット | デメリット | |
区分所有投資 | 収益100% | 収益ゼロ |
1棟投資 | 収益ゼロリスクを軽減 | 数の分だけ負担増 |
空室リスクで比較すると、「1棟」は住戸が複数あることで空室リスクを分散できるため、1住戸の入居状況に左右される「区分」と比較すると大きなメリットになります。
空室リスクは「区分マンション」最大の懸念材料
空室ってことは入ってくる収入はゼロだから、ローン返済や修繕費・管理費は全て自己負担になってしまうのかー。それは大きなリスクだね。
コスト
不倒産投資における主なコストは、リノベーションやリフォーム、入居者の退去に伴う原状回復費用などの「修繕費」です。
この修繕費をかけることにより、
➡︎物件自体の価値を高められる➡︎競合との差別化が図れる➡︎空室率の減少➡︎不動産価格の向上
のように良いサイクルに投資が回る要因にもなります。
メリット | デメリット | |
区分所有投資 | コスト低い | ニーズが満たせない |
1棟投資 | コスト高い | ニーズを満たせる |
「1棟」は、入居者ニーズに合わせて自分の判断で自由にリノベーションやリフォームが可能です。
それに比べて「区分」は専有部分である住戸内の内装や間取りであれば、自費で修繕・改修を行うことができますが、独断で建物自体の修繕や改修したりすることができません。
カスタマイズが色々できるのが、「1棟」ということね。
「区分」は色々管理組合の兼ね合いもあって、制限されることも多いんだね。
結局、あなたはどっちが向いてる?
いかがでしたでしょうか。
これまで「区分vs1棟」の良いところと悪いところを比較してきましたが、一概にどちらが良いとは言えないのが正直なところです。
人それぞれ投資する目的、投資期間、投資できる金額、許容できるリスクなど様々です。
なのでこれは一つの参考にして頂ければですが、ズバリ
「区分」に向いている人は、
「不動産投資初心者」です。
理由は、1棟と比べて
・投資額が少なくて済む
・管理コストが安い
からです。
株式投資でもそうですが、いきなり1つの銘柄にまとまったお金を入れて売買はしません。売買になれるまで実践での売買経験を積んだ上で、段階的にリスクを取っていくのがポイントです。
不動産投資も同じで、不動産投資を深く知るには、実践あるのみです。だからこそ、1棟に興味がある人でも、初めはリスクが比較的少ない「区分」から始めることをオススメします。
何でも順序が大事なんだね。
いきなり億単位のローンを抱えるのも怖いもんな。
投資に絶対はありません。
不動産投資もやるまでに、たくさんの本を読んだり、セミナーに行ったりして勉強しても結局は実践での経験が何より大事です。
実際、勉強ばかりやって、肝心の投資をやる人は少ないのが現状です。
失敗したくないからこそ勉強して備えたい気持ちは分かりますが、1歩踏み出して実践を積まない限り投資の経験値は上がりません。
そういった意味で大きなリスクからではなく、小さなリスクから始めていく。始めることで実践での経験値が積め、そこからリスクを上げていく。
いきなり大きなリターンを狙うのではなく、小さなリターンを得ていく経験を積んでいくことが大事です。
不動産投資も然りです。
結局は、コレに尽きると思います。
習うより慣れろ
区分所有投資には、さらに新築・中古と投資スタイルが分かれます。
またそれはコチラの記事を参考にしてください。
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