「新築ワンルームマンション投資」はご存知でしょうか。
よく職場や携帯電話に突然営業電話がかかってくるやつだよね。
正直、イメージは良くないかも。
実際のところ、新築ワンルームマンション投資のイメージは、
・名前は聞いたことがあるけどあまり知らない
・怪しい・怖い
・やっている人をあまり知らない
・儲からない
・他のアパート経営、中古マンション経営と比べて認知度が低い
が多いです。
当記事では、「新築ワンルームマンション投資」について深掘りし、基本の仕組みから、実はそういう事だったんだという内容まで幅広く解説しております。
これを機に少しもで当てはまる方は、興味を持ってもらえたら幸いです。
それでは、ようこそ「新築ワンルームマンション投資の世界」へ
新築ワンルームマンション投資とは?
・マンション1室の広さは、だいたい16〜30㎡。
・主に単身者向け。
・家賃は、5〜10万円
・主要都市中心
・最寄駅から徒歩10分圏内
・総戸数は、20〜50戸
・1部屋ごとに所有者が違う区分所有
新築ワンルームマンション投資の特徴は、何といっても「立地の良さ」があります。
東京でいえば、山手線内。大阪でいえば、環状線内や御堂筋沿線内などです。
最近、都内でいっぱい同じようなマンションが建っているのを見かけるけど、これのことか。
目的は?
それでは一体、新築のワンルームマンション1室を持って人に貸すことの目的について解説していきます。
人に貸すということは、俗にいう「大家さん」になって、「家賃収入を得る」という賃貸業をするということになります。
賃貸業をする目的はコチラです。
・節税目的
・老後の年金代わり
・生命保険代わり
節税目的とは、本業で働いている人が払っている所得税と住民税が、確定申告をすることによって払う税金が安くなって返ってきます。
節税については、サラリーマンの方には馴染みの少ない確定申告なんかの話になりますので、また別記事で詳しく解説させて頂きます。ここでは新築のワンルームを持って人に貸すことで、払っている税金が安くなるんだなという認識だけで結構です。
節税はあくまでオマケ程度です。
メインの目的は、「老後の年金代わり」「生命保険代わり」です。
「老後の年金代わり」になぜなるかといいますと、ローンがなくなった後の家賃収入はマンションがなくならない限り、ずっと入ってくる収入だからです。保険と違い満期もありません。
通常、ローンを使って物件を購入します。
ローン期間は最大35年組めます。ローン期間中は、入ってくる家賃でローンの返済をしながら、ローンが完済できれば、まるまる家賃収入が自分の懐に入ってくるということです。
✔︎家賃収入は物件があり続ける限り、なくなることはない不労所得
「生命保険代わり」の理由としては、ローンを使って購入する時に、「団体信用生命保険」という保険に必ず一緒に入ります。これは万が一、ローンを組んだ人が亡くなった場合、残ったローン残債を全て完済してくれる保険になります。
マイホームを買う時もこの保険に入るよね。もし自分に何かあった時は残された家族に多額の負債が残らないようになっているから、安心してローン組めるんだよね。
✔︎自分が亡くなった場合は、ローンが全て完済されて「ローンがない不動産」という資産が残せる
つまり、新築ワンルームマンションの目的は、
ローンを組むことで自己資金が少なく始めることができ、ローンを組んでいる間は、節税のメリットを受けながら生命保険代わりにもなり、入ってくる家賃でローンの返済をしながら、ローンがなくなった後は入ってくる家賃を丸々自分の老後資金にできる
ということです。
つまり、「一石三鳥」です。
メリットとデメリットは?
他の不動産投資より、良い点と悪い点を挙げていきます。
1番のメリットは、立地がいい物件のオーナーになれるということです。
また新築物件なので、賃貸需要も高く、管理会社のフォローもついた状態で始められるので、手間がかかりません。物件価格もフルローン近い形でローンが組めるため、自己資金が少なくても始められます。
リスクについては、不動産投資全般に関わるリスクになりますので、下記記事にて詳細に解説しております。ぜひそちらを参考にしてみて下さい。
リスクの1例がコチラ。
✔︎天災リスク・・・・・・地震による不動産被害など
✔︎空室リスク・・・・・・入居者がおらず家賃収入が入ってこない
✔︎物件価値下落リスク・・建物が古くなればなるほど価値が下がる傾向
✔︎家賃下落リスク・・・・物件価値と同様に家賃も年数に応じて下がる傾向
✔︎金利上昇リスク・・・・金利が上がるとローンの支払額が上がり負担増
✔︎修繕積立金UPリスク・・毎月積み立てる金額UPによる負担増
✔︎修繕費リスク・・・・・経年劣化によるエアコンなどの修繕費用負担
費用はどれくらいかかる?
まず物件購入時にかかる費用の目安がこちらです。
・物件価格の5〜10%の自己資金
・登記料など初期費用が約70万円必要
正直なところ、物件購入時にかかる費用は大きく販売会社によります。
色々な兼ね合いから物件値引き、諸費用値引きなどが存在するのも事実です。
ですので、初期費用は参考程度で考えておいてください。
物件を購入してからの費用としては、
・入ってくる家賃とローン支払いの差額(物件による)
・固定資産税(毎年)
・火災保険料(更新時)
・修繕費
・不動産取得税(1回だけ)
小ぶりなワンルームになりますので、それぞれの費用は他の不動産投資のような1棟ものと比べれば、費用負担はそこまで大きくありません。
どういった人が多い?
新築ワンルームマンション投資をやっている人の特徴は、
「ローンが組める人」です。
つまり、誰でもできるわけではないんです。
✔︎新築ワンルームマンション投資は、誰でもできるわけではない
では、「ローンを組める人」とはどういった人のことでしょうか。
・公務員
・医者・弁護士・看護師などの国家資格を持っている人
・上場会社のサラリーマン
また上記以外にも、年齢や年収の条件もあります。
・年齢25歳以上
・年収500万円以上
銀行によって、融資条件はそれぞれですが、大枠はこのような人でないとワンルームマンション投資のローンを組むことが難しいのが現状です。
なんかお金を持っている人がやるイメージだったけど、そうじゃないんだね。
なぜイメージ悪い?その原因とは?
電話による営業がしつこい
1番の原因がこの「電話営業」です。
昔と比べて個人情報の厳格化や強引な営業手法は時代とともに減ってはきましたが、まだなくならいのが現状です。
勤務先や個人の携帯に知らない番号から突然かかってくる。
こんなことやって、よく買う人がいるなーと思いますが、いるからこそ、電話営業がなくならないのです。
イケイケなイメージが強いもんな
新築マンションは高い
新築マンションは高いです。それだけ販売会社の利益がのっているのも事実です。
修繕積立金上がる
マンション1室の購入時に、「一括修繕積立金」といってまとまった修繕金を全戸数のオーナーから徴収します。これは当初は安い修繕積立金から始まるので、あまり管理組合に修繕金がストックされてないことが理由です。
早い段階での長期修繕計画による修繕は、一括修繕積立金からメインに捻出されますが、それが終わる10年以降での修繕積立金が少なくなる可能性が高いので、ほとんどの場合で修繕積立金は当初から上がるのが常です。
ただ急な値上げ幅になる可能性は低いので、段階的に上がっていくと思っておいた方がいいです。
家賃下がる
新築当初の家賃より、年数が経てば家賃は下がっていきます。
ですが、下り幅、下がる下限がある程度決まっています。
✔︎家賃は下がるが、下がり続けたり、大きく下がったり、0になることはない
価値が下落して損する
新築は、1回でも入居者がつけば中古になります。中古になるだけで一気に価格が落ちるのは事実です。
3割前後のダウンになるとは思います。
実際のところは?
売れないから営業しているわけではない
電話営業は迷惑なのは多くの人がそうです。
電話営業をしてきている会社自体を信用できなくなるのも事実です。
ですが、
✔︎「売れない」「売れ残っている」から営業しているわけではない
のが事実です。
中古マンションであれば、そういった可能性はありますが、新築ワンルームマンションは当てはまりません。
なぜなら新築ワンルームマンションができる人は、「ローンが組める人」だからです。
誰でもいいわけではないんだね。
そしてこのローンが組める人たちは、多くの方が本業が忙しく、投資どころではないです。
セミナーを開いても、広告を打っても見向きもされません。
だからこそ、多少強引な営業マンが必要なんです。
営業マンが必要な人は、ざっくりいうと
・そこまで投資に興味ないけど、老後が少しでも不安な人
・何かした方がいい日々思いながら、結局何も出来ず、本業が忙しい人
こういった人は、結局どっちでもいいんです。
だからこそ、営業マンが親身になって、やらないよりやった方がいいというアプローチをしてくるんです。
営業マンを全肯定しているわけではありません。
ですが、全否定もしません。この世の中で、放っておいても売れるものはごくわずかです。ほとんどが営業しないと売れないものばかりです。
新築は高く、そして価値は下がる
そもそも初期段階で、売却して利益を得る「キャピタルゲイン」を狙っていません。
新築ワンルームマンションの目的は、あくまで老後の資産形成です。なのでそれまで持ち続けることが前提です。
売ることを前提にしないのが、「新築ワンルームマンション投資」の成功の秘訣です。
ですが、キャピタルゲインを狙えないわけではないです。
ローンの残債は年数ごとに確実に減っていきますが、家賃はだんだん横ばいになります。
その差が開くことで、持てば持つほど、ローンの残債を上回る価格で売却することは可能になっていきます。
・持ってから5年以内で売ろうとすると損する可能性大
修繕費は上がり、家賃は下がる
修繕費は上がり、家賃は下がるものです。
ですが、修繕費の上がり幅も知れています。そして家賃が下がりますが、下がり続けることはないです。
どこかで家賃は横ばいになります。どんだけ年数が経っても、エリアと間取りによる最低限度による家賃相場も大体決まっています。
なので、購入時は新築マンション時の家賃よりも下がって横ばいの相場に落ち着く家賃がいくらになるかをチェックしておいた方がいいと思います。
新築は、古くなって中古になることは必然です。家賃だけでない全ての数字に中古になったときのデータを求めることが大事です。
どういった人が「新築ワンルームマンション投資」に向いている?
・賃貸業のローンが組める人
・投資初心者の人
・ハイリスクハイリターンは怖くてできない人
・現金をあまり使いたくない人
・本業が忙しくて余裕がない人
・本業がローン審査による属性が高い人
賃貸業のローンが組める人
これは先ほどお伝えした通りです。
該当しない人は、新築ではなく、「中古ワンルームマンション投資」をおすすめします。
投資初心者の人
投資に興味があって、もう何かやっている人はおすすめしません。
・投資を全くやっていない人
・細かいことが苦手
・そもそも投資に興味がない人
こういった人が向いています。
ハイリスクハイリターンは怖くてできない人
そもそも「新築ワンルームマンション投資」は儲かりません。
ハイリターンを狙ってやるものではないです。
だからこそ、長期的に安定した資産を築けることが出来ます。
短期的に儲けたい方は向いていません。
現金をあまり使いたくない人
ローンが使えるからこそ、自己資金を比較的かけたくない人にとってはおすすめです。
本業が忙しくて余裕がない人
1番向いている人かもしれません。
新築マンションの良いところは、管理会社がセットでついてくるところです。
また新築なので、中古と違い修繕の問題も早々には起きません。
✔︎手間という部分で考えると、圧倒的に他の不動産投資より楽
「新築ワンルームマンション投資」で成功するには
成功するには、物件の選定、販売会社の選定が大事なのは言うまでもありません。
ですが、不動産業界に無知な人が何を基準に選んだら良いかは難しいのが現状です。
そもそも「新築ワンルームマンション投資」をやっている人の多くが、不動産のことをよく分かっていない人たちがほとんどです。
逆に言えば、不動産投資のことを全く知らなくてもできるという点がメリットです。
でもだからと言って何でもかんでも良いわけじゃないよね?
何を重要視したらいいの?
営業マンの選定
上手くいっている人から聞くと、ほとんどが「営業マンが良くしてくれる」という答えが返ってきます。
物件どうこうじゃないんだ。
新築マンションの場合、大体が販売会社が引き続き、物件の管理を行うケースが多いです。
つまり、
✔︎売って終わりではなく、売ってからのアフターフォローが大事
な業界ということです。
なので営業マンとは購入時だけではなく、その後の資産管理も引き続き窓口になることが多いです。
つまり、やり取りはずっと続くからこそ、トラブルやリスクが起こった際の対応の速さが成功の可否を決めます。
誠実な営業マン。役職があり責任感を持っている営業マン。
辞めない営業マン。営業マンを信用できる人か、自分の大切な資産を任せても良い人なのかを見極めることが大切です。
成功するためのとっておきの秘訣とは
もう一つは、「お客様」である自身の地位を上げることです。
つまり販売会社にとっての「上客」になることです。
購入されたお客さんは全て平等にが原則です。
ですが、どうしても差が出る時もあるのも事実です。
これはあくまで一つの例になりますので、必ずそうではないということで捉えてください。
どこの業界も多くの顧客を抱えながら、どうしても上下がある場合があります。
上客の場合、不測な事態が起こっても、稟議を上げれば特別な対処方法で解決してくれるケースがあるのも事実です。
ではどうしたら「上客」になれるのか?
それは、自分と同じようなローンが通る人を、販売会社に紹介してあげることです。
この業界で紹介より強い営業はありません。
売っている営業マンは、全てこの「紹介営業」です。
紹介営業の本質は、信用です。紹介の輪が広がるとともに、顧客の数も増えます。
顧客がマンションを持って、良くないことが起こると、イチ顧客だけではなく、紹介の輪全ての顧客にも影響します。最悪、今後紹介をもらえない可能性もあります。
だからこそ、そうならないように特別に対応する。
・・・・・・もうこれ以上は語りません。
何か不公平な気もするけど、実際のリアルってそんな感じだよね。
よくやってくれる人に特別扱いするのはビジネスの世界じゃ普通だしね。
さいごに
ここまで、「新築ワンルームマンション投資」について解説していきましたが、
いかがでしたでしょうか。できる人が限られるという点で、「周りでやっている人を知らない」「あまり馴染みのない」などから、初めて知った人も多いんではないでしょうか。
これからの投資は、国が薦めている通り、興味ある興味ないではなく、老後に向けての資産形成として必須になることは間違い無いです。
もう国にも職場だけにも頼れない時代。
何か投資をしないといけない。
その中で、ローリスクもだめ、ハイリスクもだめ。
だったら、誰でもできる投資ではなく、間を取ったミドルリスクミドルリターンで、ローンが組める自分だからこそできる投資が、「新築ワンルームマンション投資」です。
「新築ワンルームマンション投資」は、誰にでも万能な投資ではありません。
ローンが組める人だったとしても、自分で調べて、もっと安い物件、もっと収支がいい物件、もっといい利率の物件を運用することも可能です。そういう人は向いていないです。
向いている人、向いていない人がこんなにはっきりしている投資も珍しいです。
儲かる話でもなく、地味だが、やっている人とやっていな人では、今後大きな差になる。
退職金も少なくなってきて、もはや貰えるかも分からない時代。1室だけ持つリスクなんて知れています。これを機に投資の入り口を体験するのも一つ。
自分でできるんならもうやっている。できていないからこそ、強引ではあるが営業マンがいる。
最後に伝えたいことは、
結局は、
何もしないことが1番のリスク
です。
自分でやるか、薦められてやるかの違いです。
何でも初めの1歩が難しいだよな。ある程度、タイミング、勢いも大事なんだろうな。
この記事で少しでも投資に目覚めてくれる人がいれば幸いです。
みんなが豊かで安定した老後を過ごせるように、祈っています。
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